健康診断で問題は解決しない
日本人は、健康診断を受けるのが大好きです。
私も会社員時代は、健康診断を受けるように指導されていたので受けました。
しかし、独立してから16年以上健康診断は受けていません。
もちろん、人間ドックやガン健診なども受けていません。
その理由は簡単です。
私は、病気を予防する取り組みとして気功を毎日行っているからです。
そして、自覚症状が何もないからです。
健康診断というのは、試験のようなものです。
試験を受けたからと言って、勉強ができるようにはなりません。
「日本人は毎日の勉強はしないけど、試験日だから試験を受ける。」
という形式的なことにこだわっているだけで、それは何の意味もありません。
実際、海外では健康診断に対してかなり否定的です。
理由は簡単で、
「健康診断を受けても健康寿命は一切伸びなかった。」
という調査結果があるからです。
この研究は各国で行われていますが、大規模に行われたデンマークの調査は下記のとおりです。
「調査内容:健康診断をする、しない集団に分けて、健康寿命や病気の発生率を調査する」
対象年齢:30ー60歳
対象者:6万人
追跡調査:10年
健康指導:5年
結果は、
健康診断をしても、健康寿命は延びないし、
心臓病や脳卒中といった病気の発生率、死亡率に差は認められませんでした。
こういった調査は、過去に何回も行われていますが結果は同じです。
海外は、日本と違って健康診断は自費治療になりますから高額です。
お金を出してまで行うメリットがあるかを、かなりシビアに判定します。
一方、日本は健康保険でカバーされるので負担が少なく、効果があいまいでも受けるという習慣になっています。
本来、検査というのは、
自覚症状ある時に、大丈夫か確認するために受診するものです。
といっても、腰痛やぎっくり腰は検査でわかりませんし、問題のある場所や症状で絞り込んでからでないと検査できません。
さらにいえば、検査なので解決法があるとは限りません。
「あなたはこんなに体が悪いけど、解決方法はわかりません。」
といった検査結果になることもあります。
私たちの目的は、体がどれだけ悪いかを知りたいわけでなく、
・どうやったら改善するか
・どうやったら健康を維持できるか?
です。
そもそも、元気に過ごせれば検査を受ける必要はありません。
そのためには、体の病気予防に効果がある取り組みをすることが重要です。
この一番重要なことを忘れて、健康診断を形式的に受けることで何かやった気持ちになっているのが日本人です。
残念ながら、西洋医学は病気予防に関する知見がほとんどありません。
あったとしても、東洋医学からみれば、子供の遊びのようなレベルです。しかも、薬やビタミンなど外から取り入れることばかり考えて、体自身が元気になる方法がわかっていません。
筋トレやプロテインが流行っていますが、これもかなり問題があります。特にプロテインのような、合成物質を飲むと腸が破壊され、後になって原因不明の病気が出てくる可能性は高くなります。長くなるので別記事でご紹介します。
西洋医学は、壊れた体を修理することを長年行ってきましたが、
体をもっと健康にしたり、病気予防することはしてきませんでした。
ですから、予防に関して知識が無いのは仕方がないと思います。
逆に東洋医学は、2000年以上前から、野生動物のように病気にならずに寿命を全うするには
どうしたらいいかを研究してきました。
その中で、気功は東洋医学の最古の文献に掲載されるくらい古くからあり、改良されてきました。
2000年間研究されてきた気功の予防法と、せいぜい数十年と歴史も浅く視野の狭い西洋医学の予防法
どちらが役立つ思いますか?