絶対に治りますか?という質問をする人は治らない
「それをやったら、絶対に良くなりますか?」
と質問してくる方がいます。
こういった質問をする人は、たいてい何をやっても改善しません。
どんなにいい方法をやったとしても、本人が改善を妨げてしまいます。
それはなぜか?
理由は簡単です。自分が当事者だという意識があまりないので、日常生活で行っている自分の問題行動を見直さないし、見直す努力もしないからです。
極端な例ですが、毎日お酒を飲んでいる人が痛風になったとします。
痛風は、お酒を飲むと悪化します。
「でも、お酒を飲むのはやめたくないんですよ。お酒をやめずに痛風を治す薬はありませんか?」
と、質問してくる人がいます。
こういうふざけた患者さんを相手にしているお医者さんは本当にかわいそうだと思いますが、問題がはっきりしていて自分が大変な思いをしているのなら、とりあえず目の前の問題行動をやめるのは当たり前です。
こういう意識でいる人が
「絶対に治りますか?」
という質問をしてくることが多いのです。
つまり、自分の行動は全く変えるつもりがないけれど、何か魔法みたいにパッと問題が無くなる方法があるんじゃないかと思っているわけです。
私は気功といった目に見えないやり方で治療をしています。
だいたいご相談に来られる方は、すでに医者でさじを投げられているような方です。
最初から気功を選択する人は、よほど何らかの前知識がある人だけです。
でも、
「これをやったら病気は絶対治りますか?」
と質問されることがあります。
そういう方には、
「そんなに絶対がお望みでしたら、今までにかかったお医者さんのところに行って、絶対治るか確認してきてください。一向に改善しないから私のところに来られたんですよね?少しでも改善したら、すごいことなんじゃないですか?」
と、考え方そのものが間違っていると指摘をします。
そうやって考え方を転換させないと、たとえ一時的に良くなっても、本人の悪習慣で再び体調を崩すのは間違いないからです。
逆に、当事者意識を持っている人は、自分の病気などを詳しく調べて、今まで試してみた薬のリストを持ってきたり、自分の行動で間違いがないかを確認しようとします。
そういう当事者意識のある方は、かなりの確率で改善して良い状態になることが多いのは確かです。
逆に、絶対治りますという治療家も信用しないほうが良いです。
病気に限らず、借金など問題がある方は、まず今の自分に問題行動がないか、確認する癖をつけたほうが良いと思います。